中部電力が連覇を狙ったLS北見を破り、3年ぶりの優勝。初の五輪代表に一歩近づいた。

 1次リーグでは3-5、決勝トーナメント初戦では延長の末に8-9でLS北見が連勝していたが、今大会3度目の顔合わせで中部電力が王者を撃破。日本代表が平昌五輪の出場枠を獲得した場合、LS北見と中部電力で、9月にあらためて日本代表決定戦が行われ、決定される。

 序盤は両チーム手堅い試合運びで、一進一退の展開となった。第6エンド、LS北見のスキップ藤沢五月(25)がミスショットし、中部電力が試合を通じて初めてのスチールで2点をリードした。逆転を狙いたいLS北見だったが、勝負どころでミスショットが響いた。着実に加点した中部電力が逃げ切った。

 再三の好ショットでチームを引っ張った、中部電力のスキップ松村千秋(24)は「率直にうれしいです。最近、カーリングは楽しんだもの勝ちだと自分たちも言っていたし、他の人にも言われていた。楽しんで勝てたのはプラスになる。決勝の前に3度目の正直だと言い聞かせていたのでよかった。いい試合がたくさんできたので、9月に向けて調整したい」と喜んだ。

 五輪出場枠は10枠(開催国枠を含む)。16、17年の世界選手権の順位によって獲得したポイントの合計上位チームが出場枠を獲得できる。早ければ、女子は3月の同中国大会(日本は不出場)の結果次第で決まる。