スピードスケートの世界スプリント選手権で日本女子初の総合優勝を飾ったスピードスケートの小平奈緒(30=相沢病院)が26日、成田空港着の航空機で開催地のカナダ・カルガリーから帰国した。

 月桂(げっけい)樹と金メダルを持ち、大勢の報道陣の前に姿を現れた小平は「こんなに日本で報道してもらえると思っていなかった。すごく驚いています」と目を丸くした。500メートルと1000メートルでは日本新記録のおまけ付き。それでも「自分の中では、快挙というより平昌五輪への通過点」と語った。

 500メートルでは今季は国内外の大会で出場13レース全勝。それでも重圧は「ないです」と言い切る。「勝ちを重ねることはすごいことだと思いますが、スポーツは負けることもあると分かっている。競争を楽しみたい」と笑う。30歳は心からスケートを楽しんでいる。