SP3位の樋口新葉(16=東京・日本橋女学館高)が、フリーで137・57点の3位となり、合計207・17点で3位に入った。

 新しい青の衣装で臨んだフリー「スカイフォール」。流し目に、ピストルを撃つ動き。007の世界感をスピード感たっぷりに滑ると、最後のステップ部分では会場から自然と手拍子が起こった。途中、3回転サルコーが2回転になるなどわずかなミスはあったが、目標とする200点を超えての3位を「自信になった」と喜んだ。

 GP2戦合計上位6人が進む、ファイナル初出場を目標とする。来月3日からの次戦GP中国杯では、国内のライバル三原舞依と本田真凜、初戦ロンバルディアで敗れたロシアのザギトワら、強力メンバーと表彰台を争う。樋口は「(合計)210点、215点を超えないと勝てない。ジャンプの質、加点を見直したい」と気を緩めない。「今回の感覚、気持ちを忘れないように調整していきたい」と話した。