バドミントン世界選手権(30日開幕、中国・南京)に出場する日本代表選手が19日、都内で記者会見に臨み、女子シングルス前回女王の奥原希望(23=日本ユニシス)が「女王とは思っていない。挑戦者です」と謙虚な姿勢を強調した。

 昨秋から古傷の右膝を痛め苦戦が続いたが、先週のタイ・オープンで昨年の世界選手権以来約11カ月ぶりの優勝を果たした。大一番を前に勝負勘を戻してきたが「すごいモヤモヤしている」と理想のプレーはまだ出来ていない。本番までの1週間で「100%の準備をしていきたい」と話した。

 この日の会見で初披露された人気グループ、ケツメイシによる応援ソング「夢中」にも刺激を受けた。昨年ライブに招待されたという奥原は「がむしゃらに夢中で羽根を追いたい」。女王の肩書におごらず、夢中に頂点を目指す。