北京五輪の陸上男子短距離3種目で世界新を樹立したウサイン・ボルト(ジャマイカ)を指導するミルズ・コーチは27日、22歳の同選手が100メートルで実力のピークを迎えるのは2年後になるとの見方を示した。

 ボルトは100メートル決勝を9秒69の世界新で制したが、同コーチは「彼が本格的に100メートルの練習を始めたのは今年から。これから2年でピークを迎えるだろう」と予測。またゴール手前で両手を広げ、胸をたたいて速度を緩めた同選手が、最後まで全力で走り切れば「9秒52が出ただろう」と述べた。

 専門の200メートルと400メートルリレーを合わせた3冠に輝いたボルトは、29日のチューリヒ国際で100メートルに出場予定。この日の記者会見で「楽しんで走るつもりだ」と話した。