日本オリンピック委員会(JOC)は6日の常務理事会で、12年ロンドン五輪で実施競技から外れたため09年度の強化費配分が大幅減となるソフトボールと野球について、ソフトボールに対してのみ08年度並みの強化費を配分する特別措置を取る方針を固めた。

 北京五輪で初の金メダルを取った実績を考慮したもので、遅塚研一専務理事によると、財源には国庫補助金ではなくJOCがマーケティングなどで集めた自己財源を充てる。強化担当理事会が同様に特例を求めた野球は、メダルを逃して4位だったことなどから外した。

 JOCが配分の基準とする競技団体ランクでソフトボールは現在最高の「特A」だが、09年度は非五輪競技で最低の「D」に落ち、国庫補助金は約95%減の300万~400万円となる見通し。