北京五輪フェンシング男子フルーレ銀メダリストの太田雄貴が12日、京都府大山崎町で行われた全日本学生選手権を観戦し声援を送った。

 フェンシング人気の浮上を願う太田は、アドバイザーとして会場の設営にも協力。自らもさまざまなアイデアを出し、学生とともに実現にこぎつけた。会場中央に設けられた国際大会さながらのピストもそのうちのひとつ。「最高の舞台で味わう感動を学生にも感じてほしかった」と話した。

 「ニート剣士」を卒業し森永製菓に就職した太田は23歳となる25日の誕生日が、初任給の支給日だという。「愛情を持って育ててくれた両親に何か買ってあげたい」と心待ちにしていた。