日本オリンピック委員会(JOC)は17日の評議員会で役員を改選し、竹田恒和会長(61)を再選した。5期目に入る同会長は、東京都が目指す2016年夏季五輪開催都市が10月に決まるだけに「招致を成功するため、可能な限り努力を払う」などと所信表明した。

 任期は4月から2年。5期目は、JOCが1989年に日本体協から独立後、古橋広之進氏と並ぶ最長任期会長となる。

 競技団体選出理事は15人で、五輪金メダリストの塚原光男・日本体操協会副会長(61)沢木啓祐・日本陸連専務理事(65)福井烈・日本テニス協会常務理事(51)が新しく選ばれた。

 会長らが選ぶ枠の理事7人を4月の理事会までに決める。竹田会長は、日本スケート連盟の橋本聖子会長(44)について、外務副大臣を外れた場合にこの枠で起用する方針を示した。日本体協が会長に再選する元首相の森喜朗理事(71)は70歳定年制に触れるが「引き続き残っていただけるように柔軟に対応する」と特例適用を示唆した。

 各理事の役職は4月の理事会で決める。定年で退任する遅塚研一専務理事(70)の後任候補に、市原則之・日本ハンドボール協会副会長(67)が挙がっている。

 JOCの新役員は次の通り。○印は新任。

 ▽会長

 竹田恒和(61)=馬術

 ▽理事

 青木剛(62)=水泳、市原則之(67)=ハンドボール、上村春樹(58)=柔道、尾崎正則(63)=ソフトボール、笠谷幸生(65)=スキー、木村興治(68)=卓球、河野一郎(62)=ラグビー、○沢木啓祐(65)=陸上、田嶋幸三(51)=サッカー、○塚原光男(61)=体操、平岡英介(61)=ボート、○福井烈(51)=テニス、福田富昭(67)=レスリング、佐藤征夫(64)=剣道、田中英寿(62)=相撲、猪谷千春(77)、岡野俊一郎(77)=以上国際オリンピック委員

 ▽監事

 相沢隆也(63)=ボウリング、○岩上安孝(60)=ゴルフ、岩楯昭一(66)=自転車