国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は27日、米コロラド州デンバーでの理事会終了後に記者会見し、2016年夏季五輪招致を目指す東京など4都市へのIOCの現地調査では「財政的な側面に特別の注意を払うことになるだろう」との考えを示した。

 世界的に景気が後退する中、4都市が前日に国際競技連盟(IF)関係者らに行ったプレゼンテーションでは、東京、リオデジャネイロ、マドリードの3都市が自国政府による財政保証を強調した。ただロゲ会長は「求めているのは確かな保証であり、その形態については別の問題になる」と述べ、法的に米国政府の保証が制約されるシカゴにも理解を示した。

 IOCは評価委員会が4月から5月にかけて各都市を訪問する。