国際テニス連盟(ITF)公認のツアー下部女子大会が12日、スペインのモンソンで行われ、第6シードのクルム伊達公子(エステティックTBC)はシングルス決勝で7-5、6-2で19歳の新鋭、アレクサンドラ・ドゥルゲル(ルーマニア)を下して優勝した。

 38歳のクルム伊達は第1セットにリードを許したが、第10ゲームから3ゲーム続けて奪って逆転。第2セットは多彩なショットを織り交ぜて危なげなく押し切った。

 同大会は賞金総額7万5000ドル(約757万5000円)で、ツアー下部大会では2番目の高額。クルム伊達は昨年4月に復帰してからは、全日本選手権を含めて5勝目で海外での大会の優勝は初めて。世界ランキング100-200位の選手も多数参加しており、現在144位の世界ランキングも120位台前半程度まで上昇する見込み。