テニスの4大大会今季第3戦、ウィンブルドン選手権(22日開幕)に13年ぶりに出場するクルム伊達公子(エステティックTBC)が18日、会場のオールイングランド・クラブで2時間余りの練習を行い「ここは特別な大会。芝でどんなプレーができるのか楽しみだし、ベストを尽くしたい」と抱負を語った。

 世界ランキング139位のクルム伊達は「競技への貢献と実績」を評価され、主催者推薦を得た。4大大会は予選から勝ち上がったことし1月の全豪オープン以来の出場。「(予選免除は)体力面でも精神面でも大きい。そのアドバンテージを生かしたい」と意気込む。

 全仏オープンでは予選1回戦で左ふくらはぎを痛め、途中棄権。2月から繰り返し痛めているだけに心配されたが、日本に帰国せずモナコで治療に努めた。

 ウィンブルドンのコートに最後に立ったのは、1996年大会のシュテフィ・グラフ(ドイツ)との準決勝。センターコートで2日間にわたった熱戦はいまも語り継がれる名勝負だ。38歳は「グラフと戦った時とまた違う、新しいクルム伊達のテニスを見せられれば」と好勝負を約束した。