日本体協は19日の国体委員会で、国体の肥大化を抑制する改革案として掲げた競技の隔年実施制度を、和歌山県で開催予定の2015年国体で導入することを決めた。当初の13年東京国体での導入を断念し、14年長崎国体も実施競技や会場地の問題で交渉が難航した。

 隔年実施の対象は新採用のトライアスロンに銃剣道、なぎなた、軟式野球を加えた4競技で、毎年1競技が外れる。<1>屋内と屋外<2>武道-で区分し、1大会の参加人員や競技別にランク付けした評価順位を加味して組み合わせを決めた。

 15年国体は隔年実施競技で銃剣道(評価順位35位)軟式野球(同38位)を行い、開催地がなぎなた(同36位)とトライアスロン(同37位)のどちらか1つを選択する。岩手県で開く予定の16年国体では組み合わせを入れ替えて、なぎなたとトライアスロンを行い、開催地が軟式野球か銃剣道を選ぶ。18年国体までの4年間はこの順番で行う。

 泉正文国体委員長は実施競技を4年ごとに見直すとした上で「19年国体以降の隔年実施競技は12年までに2期目の見直しに着手する」と話した。(共同)