全日本スキー連盟は28日、来年のバンクーバー冬季五輪の代表選考基準を発表した。上村愛子(北野建設)ら3選手が内定済みのフリースタイルのモーグルを除いて、早い時期での内定選手を出さず、来年1月10日ごろまでに各強化担当者らが選考会議を開いて代表を決める。派遣選手数は、日本オリンピック委員会(JOC)が調整する。

 ノルディック複合は世界選手権団体優勝の小林範仁、湊祐介(ともに東京美装)加藤大平(サッポロノルディックク)渡部暁斗(早大)が有力候補になった。ジャンプは来年1月6日のジャンプ週間の最終戦(オーストリア)までのW杯での順位や国内大会の成績を参考に選ぶ。距離は世界選手権団体スプリントで4位に入った石田正子と夏見円(ともにJR北海道)が選考基準を満たした。

 スノーボードの世界選手権の男子ハーフパイプを制した松山大の青野令にも内定を出さなかった。

 スノーボードクロス男子やフリースタイルのエアリアルなどで選考基準を満たす選手がいない場合には、派遣を見送る可能性もある。