2016年の夏季五輪開催地選定で、立候補しているリオデジャネイロとマドリードの両都市の間で、先に落選した方が残った候補地を支持するとの相互協定を結んでいることが分かった。ブラジルのルラ大統領が2日、フランス公共ラジオに明らかにした。

 東京、シカゴも立候補している同五輪の開催地は10月2日の国際オリンピック委員会(IOC)総会で、IOC委員の投票によって決まる。過半数を獲得する都市が出るまで、最も票数の少なかった都市を除外しながら投票を繰り返す。

 ルラ大統領によると、既にスペイン国王フアン・カルロス1世と電話会談し、合意に達しているという。大統領は「われわれは協定を結んだ。つまりリオが先に落選すればマドリードを支持し、マドリードが先に落選すればリオを支持するということだ」と述べた。