国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長が29日、2016年夏季五輪の開催都市を決める総会を開くコペンハーゲンに到着し、報道陣に対し「接戦になると思う。1都市が飛び出すとは思えない」と述べ、投票は2都市による決選投票までもつれると予想した。

 東京、シカゴ、リオデジャネイロ、マドリードが争う10月2日の投票は、過半数を獲得する都市が現れるまで最少得票の都市を振るい落としながら続けられる。最後のロビー活動を続ける各都市には「究極的には、問題のない組織と運営をIOCに確信させることができるかだ」と注文した。

 総会には鳩山由紀夫首相やオバマ米大統領ら各都市を抱える国の首脳が勢ぞろいする。同会長は「来てくれるのはスポーツの重要性と国の全面的な後押しを示すものであり、とても名誉に思う」と歓迎した。