日本オリンピック委員会(JOC)が、2012年ロンドン五輪で日本選手団が選手村外の活動拠点とする「ジャパンハウス」を市西部のインペリアル大学に置く方向で調整していることが28日、分かった。アテネ、北京両五輪では市内のホテルを使っており、新たな試みとなる。

 ジャパンハウスはスポンサー関係者の接待に使われるほか、選手やその家族らが過ごせるラウンジや記者会見場も設ける。北京五輪では16年夏季五輪開催を目指した東京の招致活動の場にもなった。1907年創立の同大には会議室や宴会場が整っており、市中心部に近い利便性も考慮された。

 JOCは大学が所有するスポーツ施設を借用し、大会直前や期間中は選手の調整拠点としても使う意向。支援役員やサポートスタッフが宿泊できる学生寮もあるという。