<テニス:全豪オープン>◇3日目◇20日◇オーストラリア、メルボルン・ナショナルテニスセンター

 世界61位のクルム伊達公子(39=エステティックTBC)にとって、08年5月に現役復帰して以来、4大大会本戦初勝利はならなかった。同52位のヤロスロワ・シュウェドワ(22=カザフスタン)に、1度もリードを奪うことなく4-6、2-6の1時間21分で、初戦でストレート負けとなった。

 クルム伊達は、相手のパワーに押され、5度のサービスダウン。第1セット2-4から4オールまで追い上げたが、そこから2ゲームを奪われ第1セットと落とすと、第2セットは力尽きた。「自分のプレーをさせてもらえなかった」。粗さが目立つパワーヒッターの相手に、つけ込みチャンスを狙ったが「相手がいいプレーだった。その機会はなかった」と完敗を認めた。

 クルム伊達は今大会の女子シングルス本戦で最年長選手だった。これでシングルスから日本選手は姿を消した。