国際オリンピック委員会(IOC)が、性別のはっきりしない選手を扱うための医療センターの設立を検討していることが分かった。AP通信が20日、伝えた。

 IOCは17、18日に米国で、専門家や国際競技連盟(IF)の医事担当者が参加したシンポジウムを開催。今後、法律専門家や選手委員会と話し合いガイドラインを策定することにした。IOCのリュンクビスト医事委員長は「性別に関する問題は、専門家が一律に、ではなく個別のケースごとにどうすべきか判断する」と話した。

 性別疑惑に関しては、昨年8月の陸上の世界選手権女子800メートルで優勝したキャスター・セメンヤ(南アフリカ)で注目が集まった。