国際オリンピック委員会(IOC)は23日、女性のスポーツ参加などに貢献した関係者や組織に贈る「女性スポーツ賞」のことしの受賞者を発表し、アジアからは女子マラソンの五輪2大会連続メダリスト、有森裕子さん(43)が選ばれた。2000年に創設された同賞を日本人が受賞するのは初めて。

 スイスのローザンヌにあるIOC本部で行われた授賞式で、有森さんは「夫をはじめサポートしてくれた人とともに受賞できたことを光栄に思う」と話した。

 有森さんは、カンボジアで地雷の犠牲となった子どもたちのスポーツ参加を支援したり、国連人口基金の親善大使としてアフリカの支援に取り組む活動が評価された。

 世界女性スポーツ賞は、オランダ・オリンピック委員会会長を務めたエリカ・テルプストラさんが選ばれた。