<テニス:全米オープン>◇6日目◇4日(日本時間5日)◇ニューヨーク・ナショナル・テニスセンター

 世界147位の錦織圭(20=ソニー)の快進撃が止まった。同23位のアルベルト・モンタニェス(29=スペイン)に2-6、1-2となったところで棄権した。5時間の死闘を戦い抜いた2回戦で痛めた左足付け根の故障が直らず、痛みが再発したために途中でプレーを止めた。

 前日も、この日の朝も、コート上での練習ができなかった。「痛くてプレーができなかった」。マッサージとテーピングを施し、コートには立ったが「だまして勝てる相手ではない」。サーブは足を使えず、左右に振られると踏ん張りが利かなかった。

 大会のトレーナーからは「軽い肉離れか炎症」と診断された。「それほど深刻ではないと思う」と話すが、最低でも1週間の安静は必要なようだ。

 今後は拠点であるフロリダに帰り、検査と治療を行う。次戦は27日開幕のマレーシアオープンの予定だ。