<新体操:世界選手権>◇24日◇モスクワ

 スタンドを埋めた観衆がロシアの小旗を振って大声援を送る中、個人総合で北京五輪覇者のエフゲニヤ・カナエワ(ロシア)は圧倒的な強さを見せた。ピンクの衣装で臨んだ最後のボールでフープに続く驚異的な29点台を出し、2連覇の達成に笑顔を見せた。

 昨年の三重大会は個人種目で完全優勝を果たし、地元開催の今年は種目別のフープ、ボールに続いての制覇となった。優雅な演技で魅了した20歳の女王は「一番大事な日にすべてがうまくいった。とてもうれしいわ」と喜んだ。