<フィギュアスケート:全日本選手権>◇24日◇長野・ビッグハット

 男子ショートプログラムで、小塚崇彦(21=トヨタ自動車)が87・91点の高得点で首位に立った。小塚はすべての要素で加点をもらう出来で、4つのスピンやステップでも、すべて最高レベルの評価を得た。

 「(スケート)靴を履いている時は、手とか足が震えていた」というが、氷上に乗れば「緊張はぴたりと止まった」。流れるようなきれいなジャンプと、正確なステップなどで、2位の羽生結弦に8・97点の大差をつけた。初優勝と世界選手権の代表が翌日のフリーにかかるが「順位より、自分のプログラムのベストを出すこと」と冷静だった。

 小塚の父嗣彦さん(54)は、66~68年と全日本3連覇を果たした元選手。小塚が優勝すれば、大会史上初の父子優勝となる。父娘優勝だと、小塚を指導する佐藤信夫コーチと佐藤有香コーチの例がある。