男子テニスの錦織圭(ソニー)が23日、米フロリダ州マイアミで東日本大震災の被災者を支援するサッカーの慈善試合に参加した。1月の全豪オープンを制したノバク・ジョコビッチ(セルビア)が呼び掛け、ラファエル・ナダル(スペイン)ら11人がチームを組み、地元のサッカークラブと対戦した。試合での募金と慈善パーティーで集まった義援金を被災地に寄付する。

 「HOPE

 FOR

 JAPAN(日本の希望)」と銘打たれた試合は、地元の高校のグラウンドで行われ、約800人の観衆が集まった。試合前のセレモニーでは日の丸とともに地元の日系人生徒らが選手と手をつないで入場。君が代を斉唱した。

 試合開始から約15分間、走り回った錦織は「日本を助けるためにアイデアを出し合って企画した。多くの人が集まってくれて驚いた。少しでも力になりたい」。ジョコビッチは「僕は祖国の戦争で今回の災害に近い経験をした。困難な状況に対して何か支援したかった」と話した。

 錦織らはマイアミで開催中のソニー・エリクソン・オープンに出場する。