競泳男子平泳ぎの北島康介(28=日本コカ・コーラ)は12日、前日の代表選考会(浜松市総合水泳場)の200メートル決勝で、左太もも内側の付け根付近の内転筋に肉離れを起こしたことを明らかにした。2~3週間の治療が必要という。

 2分9秒26で泳ぎ切って2位に入り、100メートルに続いて世界選手権(7月・上海)代表に選ばれた北島は「スタート直後の最初の蹴りでブチンといった。9割はあきらめたが、気持ちで泳いだ」と話した。

 日本水連の金岡恒治医事委員長は「通常は陸上競技で多いけが。水をうまくとらえたことで、かなり強い力が筋肉に加わった。才能や素質が裏目に出た」と説明した。13日からの日本代表のグアム合宿には参加せず、5月のジャパン・オープン(大阪)出場を目指して国内で治療する。