国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は14日、日本外国特派員協会で記者会見し、東京都が意欲を示す2020年夏季五輪招致について、18年冬季五輪の平昌(韓国)開催は不利に働かないとの認識を示し「(東京の)強力な立候補を歓迎する」と話した。

 同会長は「各大陸の持ち回りで開催するものという見方もあるが、そうではない」と断言。東日本大震災による福島第1原発事故の招致への影響も否定した。

 韓国で浮上した平昌五輪の北朝鮮との共催案には「IOCに期待しないでほしい。合同行進や統一チームでの参加には共感するが、1都市開催を定める五輪憲章は変わらない」と否定的だった。