<バスケットボール女子ロンドン五輪アジア予選兼アジア選手権:日本62-76中国>◇6日目◇27日◇準決勝◇長崎・大村市体育文化センター

 日本の主将、大神(おおが)雄子(28=JX)の涙が止まらなかった。チーム最多の14得点にも、成功率は44%。優勝国にはロンドン五輪の出場権が与えられるだけに、ただ1人の五輪経験者(04年アテネ大会)は「(五輪出場を逃した)4年前と同じ展開で、どうしても越すことができなくて…この4年間、何をしてきたのか情けなく思います」と声を震わせた。

 会場には、自費で招待した東日本大震災に被災した宮城・女川町の小中学生ら20人が観戦していた。決勝進出は逃したが、28日の3位決定戦で台湾に勝てば来年の世界最終予選に進める。大神は「私も五輪予選を3回戦わせてもらった。若いときに先輩に経験させてもらったことを、若い選手に伝えていくのも使命。(20歳の)渡嘉敷選手や(17歳の)長岡選手に伝えていく仕事がある」と力を込めていた。