<男子テニス:国別対抗戦デ杯・世界グループ入れ替え戦、日本2-0インド>◇初日◇16日◇東京・有明コロシアム

 日本が27年ぶりの世界グループ復帰に王手をかけた。第1試合で、世界175位の杉田祐一(22=三菱電機)が、同65位で10年アジア大会単複2冠のソムデブ・デブバルマン(26)をストレートで破る金星を挙げると、第2試合でも同55位の錦織圭(21)がストレートで勝って、日本は2勝を挙げた。

 杉田は、緩急をつけたストロークで、格上を圧倒した。1度も自分のサーブを落とさず、相手に与えたブレークポイントもわずか1度だけという完璧なプレー。最後、得意のフォアを決めると、全身を震わせ勝利を祝った。「この日のために、数カ月前から準備してきた。死ぬ気でプレーした」。

 錦織は、08年のデ杯デビュー戦で敗れたボパンナに、圧勝で雪辱。格の違いを見せつけた。

 17日はダブルス1試合が行われる。シングルス4試合、ダブルス1試合の計5試合で3勝したチームが、12年の世界グループで戦う。