<ラグビーW杯:日本7-83ニュージーランド>◇16日◇1次リーグA組◇ハミルトン

 日本が13トライを許す大敗を喫した。世界ランク1位で開催国ニュージーランドに、手も足も出なかった。

 前半だけでノーホイッスルトライを含む6トライを許し、後半も7トライを失って計13トライを献上。タックルミスを連発し、1発で抜かれたり、ニュージーランド陣からロングゲインを許す場面が目立った。

 力の差は歴然。元ニュージーランド代表で日本代表のカーワン・ヘッドコーチは、試合後の会見で淡々とした様子で、こう語った。

 「残念な結果となりました。前半13のタックルミスをしていました。オールブラックス相手にタックルミス1つでも致命傷となります。他のミスも多い試合でした。しかし、自分たちがやってきたシステムは間違いないこともわかり、また、今回オールブラックス相手に若手の選手たちが出場できたことは非常に良い経験となり、多くのことを学んだと思います。我々のゴールはW杯を通して、最も成長したチームとして評価されることです。残りの2試合は非常に重要であり、我々の戦いはこれから始まります」。

 日本は2戦2敗で、数字上の可能性は残しているものの、1次リーグ突破は絶望的。残りのトンガ戦、カナダ戦と続く2試合で、91年大会以来、20年ぶりのW杯勝利を目指すしかない。