ハンドボール男子日本代表が19日、東京・北区の味の素トレセンで練習を公開した。23日から韓国・ソウルで行われるロンドン五輪アジア予選に向けて、最終調整の真っ最中。この日午前では、守ってからの速攻や、その守備の練習などに時間を費やした。酒巻清治監督(49)は「満足はしていないが、悪くない。まだこのチームは成長すると思う」と、予選でのもうひと伸びに期待した。

 テーマは打倒韓国だ。本大会出場権を獲得できる1位になるため、同じ組に入った韓国は超えなければいけない高い壁となる。宮崎大輔(30=大崎電気)にとっても、代表キャリアで1度も勝ったことのない相手。前回大会の予選でも敗れているだけに、雪辱への思いは強い。「たとえ僕が0点でも、2人(のマーク)をひきつければ自分の仕事は終わる」。得点源がおとり役を買って出る覚悟で、チームを88年ソウル大会以来の五輪に導く。23日の初戦では、いきなり韓国と対戦する。末松誠主将(29=大同特殊鋼)は「勝ちにいくつもりでやる。目の前の試合に集中する」と決意を口にした。