<バスケットボール・第25回都道府県対抗ジュニア大会:東京A56-50福島>◇2日目◇29日◇男子準々決勝◇東京体育館◇日刊スポーツ新聞社後援

 東日本大震災の被災地、福島の準決勝進出はならなかった。地元の東京Aを相手に後半2点差に迫るなど、最後まであきらめないプレーで優勝候補をヒヤリとさせた。

 丹治靖ヘッドコーチ(HC、37)は「しっかり粘って走る福島県らしい“堅守速攻”のプレーができた」と、敗戦にも満足した表情を見せた。昨年の大会が震災で中止となり、プレーできなかった先輩の思いも背に、選手たちは戦った。「子どもたちには少しでも力強くプレーをして、これまで支えてくれた人たちを支える側になってほしい」と同HC。「練習量が増やせれば、もっと強くなれる」と来年のリベンジを誓っていた。