<岐阜国体:競泳>◇4日目◇16日◇岐阜・長良川スイミングプラザなど

 注目の少年男子A400メートル個人メドレーは、瀬戸大也(埼玉・埼玉栄高)が日本歴代2位となる4分10秒10で制した。同種目のロンドン五輪銅メダリストで日本記録保持者の萩野公介(栃木・作新学院高)は3秒04差で2位だった。

 最初のバタフライでは瀬戸が先頭に立ち、背泳ぎで萩野が3位からトップへ浮上。しかし、平泳ぎで再逆転した瀬戸が自由形でも差を広げて、同学年の萩野を抑えた。「久しぶりに公介との戦いだったので楽しんでやろうと思った。早く10秒を切らないと世界では戦えないので」。

 前日15日には同じ高校3年生の山口観弘(鹿児島・志布志高)が200メートル平泳ぎで世界新記録をマークした。「五輪で公介がメダル取って、(山口)観弘が世界新で。ちょっと置いていかれた感じなので」。

 敗れた萩野もこの日朝、五輪のリレー代表メンバーで1学年上の小堀勇気(石川・日大)と「平泳ぎは世界に近い。自由形や個人メドレー、バタフライが強くならないと」と話したという。“山口効果”で、10代の好選手の闘志に火が付いたようだ。