日本スケート連盟は23日に都内で理事会を開き、尖閣諸島の領有権をめぐって日中関係が緊迫化している中で、フィギュアスケートのGPシリーズ第3戦中国杯(11月2~4日、上海)については、選手を原則派遣する方針を決めた。ただし、安全が確保できないと判断した場合は取りやめる。橋本聖子会長は「選手の身の安全が確保されることが第一。それを踏まえて(派遣へ)できる限り努力する」と話した。

 理事会では、国際スケート連盟に向けてこの日付で、選手らの安全確保をきちんとするよう中国連盟に通達してほしいとする文書を提出することも承認した。

 中国杯には女子シングルの浅田真央(21=中京大)と安藤美姫(24=トヨタ自動車)、男子シングルの高橋大輔(26=関大大学院)、ペアの高橋成美(20=木下ク)、マービン・トラン(22=カナダ)組らがエントリーしている。