日本体協は15日、指導者による暴力やパワーハラスメントが社会問題となっている事態を受け、約16万人の公認スポーツ指導者に対し「行き過ぎた指導が皆さまの周囲で行使されていることがないかどうか、あらためて見直していただきたい」と暴力根絶を求める通達を出したと発表した。

 自殺した大阪市立桜宮高の男子生徒に体罰をしたバスケットボール部顧問の男性教諭は、公認スポーツ指導者資格を持っていたという。指導者育成専門委員会の監物永三委員長名で「公認スポーツ指導者の中から、暴力を行使した者が出たことは大変遺憾」とし、「スポーツと暴力は全く対極の位置にあり、両者が相いれることはあり得ない」と訴えた。