東京が1964年以来、56年ぶり2度目の開催を目指す2020年夏季五輪は、ブエノスアイレスで開かれる国際オリンピック委員会(IOC)総会で開催都市が決まり、7日午後5時(日本時間8日午前5時)から発表される。

 投票を翌日に控えた6日は安倍晋三首相も現地入りし、熱気に満ちたロビー活動を展開。IOC関係者らによると、最終情勢は東京がわずかに優位を保っているもののマドリードとの差はわずかとみられ、かつてない接戦で総会に突入することになった。

 6日夜は市内の劇場で総会開会式が行われ、安倍首相や高円宮妃久子さまがIOC委員に東京をアピールし、最後の票固めに取り組んだ。

 7日はイスタンブール、東京、マドリードの順に最終プレゼンテーションを実施。委員は103人で、IOCによると6日現在欠席者は2人。投票にロゲ会長は参加せず、3都市の当該国の委員計5人には投票権がなく、95人で投票される見通しだ。

 1回目で過半数を獲得する都市が出ない場合は、上位2都市による決選投票となる。1回目にイスタンブールが落選するとの観測が広がっており、東京は決選投票でイスタンブール票をどれだけ取り込めるかが鍵となりそうだ。