柔道部内の暴力行為があった天理大は7日、埼玉県立武道館で行われた全日本学生柔道連盟の臨時理事会で、個人戦の全日本学生体重別選手権(28、29日・日本武道館)の出場自粛を申し出た。

 同連盟は天理大が自ら科した無期限活動停止処分を追認し、再発防止策の提示とボランティア活動の実施を求めた。

 同連盟の佐藤宣践会長は1年生に暴力を振るった4年生全員の責任との見解を示し「寮内で起きたことだから、天理大の秩序を問わなければいけない」と述べた。他の加盟校には指導の徹底を通達する方針で、山口香理事によると、天理大の問題を受けての報告書提出も求める。

 世界選手権男子73キロ級金メダルの大野将平ら日本代表選手の活動については、全日本柔道連盟(全柔連)の懲罰委員会による裁定を待つ。全柔連の斉藤仁強化委員長は「選手個人の活動は天理大側からも答えが出ていない。慎重に議論したい」と話した。