<柔道:グランドスラム東京>◇第2日◇30日◇東京体育館◇男子73キロ級

 中矢力(ALSOK)が圧倒的な強さを誇り、3年ぶり2度目の優勝を飾った。

 全て一本を決めた5試合のうち最長でも2分20秒。4試合を必殺の寝技で仕留め「自分の力がどこまで成長しているかを試したかった」と涼しい表情で言ってのけた。

 2連覇を公言した世界選手権は準々決勝で敗れた際の脳振とうで、敗者復活戦を棄権。

 日本男子の井上監督からはこの日の朝「世界選手権の屈辱を晴らせ」と奮い立たされたという。

 ことし最後の大会で完勝し、来年は逆襲の一年となる。中矢は「寝技はいずれ研究されるのでさらに磨く。立ち技もうまくなりたい」と早くも燃えていた。