ノルディックスキー・ジャンプ男子で、個人ラージヒル銀、団体戦で銅と2個のメダルをソチ五輪で獲得した葛西紀明(41=土屋ホーム)が4日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見した。分野を問わず「ニュースになる人」として、招待されての会見となった。

 初出場した92年アルベールビル大会から、「感動で今でも思い出すと(団体戦のメダルは)涙が出る」という7度目出場となったソチ五輪まで、これまでのジャンプ人生を振り返るなどした。

 ソチ五輪の個人戦で獲得したラージヒルの銀メダルは「あと1・3ポイントで金メダルに届いた。7対3ぐらいで悔しさの方が、うれしさより多い」とし、「銀で良かったのかも。次の平昌五輪で金メダルを取るというモチベーションになっている」とプラス思考にとらえた。

 先輩をチクリと刺す?

 エピソードも披露。「実は原田(雅彦=現雪印メグミルク監督)さんは高所恐怖症。高いフライトのジャンパーですが、風が強かったら必ず(競技を)やめます。ボクもすぐに『やめろ』と言っていました」と笑いながら話していた。