ノルディックスキー・ジャンプ女子で昨季、W杯総合2連覇を達成し、来季に向け既に始動している高梨沙羅(17=クラレ)が15日、スロベニアから帰国した。現地に拠点を置く、契約するスキーメーカー「エラン」でスキー板を試作し、今後使用するかの判断材料にする。

 同時に高梨は、飛び入学入試に合格し、今月中には通い始めるという、日体大進学への思いを明かした。決断後、初めて自らの口で説明。「学業と競技の両立が可能と判断して入学させていただくことになりました。自分がこれまで知らなかったことや、たくさんの人と出会って楽しい生活を送りたいと思います」と話した。

 今後も、日体大に通うまでに、イベント出演や秋田県内での合宿があり、授業に出席予定の5月下旬以降も、再度のスロベニア訪問など「競技者」としても多忙を極める。それでも「両立」を心に誓いながら、W杯総合3連覇がかかる冬の本格シーズン、そして4年後の平昌五輪を目指す。