スピードスケートの強豪チーム、日本電産サンキョーは30日、本社のある長野・下諏訪町で、新体制を発表した。

 ソチ五輪男子500メートル6位の長島圭一郎(32)は現役続行を表明。五輪後から去就について悩んできたが、同社の永守重信会長(69)から「ばか者。10歳上の葛西選手が次に金メダルを狙おうとしている。もう1度やり直せ」と叱咤(しった)を受け、現役続行を決意した。

 同5位の加藤条治(29)は今季は体作りを優先で大会出場は未定。「一から体を作り直す。調整が間に合わなければ大会には出ない」と長期的な計画で、4年後の平昌五輪を目指していく。

 中長距離の強化対策として、オランダのプロチーム「ニューバランス」に共同スポンサーとして参加。今村俊明監督(52)を始め、ソチ五輪に出場した高木菜那(21)ウィリアムソン師円(18)ら中長距離選手はオランダに拠点を移す。オランダはソチ五輪で36個中23個のメダルを獲得するなど旋風を起こした。永守会長は「メダルを取り返すためにはどうすればいいか。まずは敵を知ること。今までは慢心があった。強いオランダに一から学ぶ」と狙いを説明した。