<ラグビー:関東大学対抗戦:早大19-15筑波大>◇28日◇東京・秩父宮ラグビー場

 早大がFL布巻峻介(4年)の値千金のトライで、土壇場で筑波大に逆転勝ちした。後半ロスタイムの時点で12-15の劣勢。1度でもミスや反則をすればノーサイドという中、約20回を数えた攻撃の機会をノーミスで攻め続けた。最後は左膝のけがから復帰し後半から途中出場していた布巻が右中間にトライを決め、劇的な逆転勝利を収めた。

 主将のロック大峯功三(4年)にも「流れを変えられる選手。(決めた瞬間は)よっしゃというよりは、やってくれたなという感じ。あいつなら」と信頼される。布巻は「ああいう展開で負けたくないので、いってやろうと思った」と振り返った。

 しかしチャンスでのノックオンなど「内容はミスが多かった」と試合後に笑顔はなかった。後藤監督も「ミスを重ねて最後まで修正できなかった。評価できるのはミス、反則なくボールを保持した最後の5分だけ」と厳しかった。