<フィギュアスケート:GPシリーズ第3戦・中国杯>◇8日◇上海
ソチ冬季五輪12位の村上佳菜子(19=中京大)は、女子フリーで108・95点を出し合計169・39点で、今季GP初戦は3位となった。
最初の3回転ループで着氷に失敗すると続く2回転-3回転の連続ジャンプがともに1回転となり、波に乗れなかった。
それでも意地は見せた。中盤の3連続ジャンプ、続く2連続ジャンプを成功させ、ようやく村上らしさをアピールできた。
今大会は、4年越しの夢だった「オペラ座の怪人」を選曲し、SPとフリーで2部構成にした。7日のSP“第1部”で歌姫クリスティーヌを演じた村上は、この日、力強い演技でファントム(怪人)役を何とか演じきった。序盤のジャンプ失敗が響いたものの、2年ぶりGPシリーズ表彰台を手繰り寄せた。
演技を終えた瞬間、村上は両目を閉じ、いまにも泣き出しそうな表情で天を仰いだ。
「表彰台はうれしいけど、ミスが目立ってしまって悔しい気持ちが強い。昨日ほど体は緊張しなかったけど、朝の練習で失敗していた。不安がそのまま出てしまったので、緊張していたのかなと思う。後半、最初のジャンプが決まったのでちょっとホッとして大丈夫と思って(残りの演技は)ミスせずいけたと思う。次の試合は大丈夫だと思う。(GPファイナルへ、今回)悪かったけど表彰台に乗れた。ファイナルの切符へ望みはあるので、頑張りたい」。村上は本来の実力を発揮できなかったものの、前を向いた。
トゥクタミシェワ(ロシア)が196・60で逆転優勝、リプニツカヤ(ロシア)は173・57点で2位。
◆村上佳菜子(むらかみ・かなこ)10年世界ジュニア選手権優勝。シニア転向後、同年のスケートアメリカでグランプリ(GP)シリーズ初制覇、GPファイナル3位。13年の世界選手権で4位。愛知・中京大中京高出、中京大。162センチ、50キロ。19歳。愛知県出身。


