1992年バルセロナ五輪金メダリストで全日本柔道連盟の男子強化委員を務める吉田秀彦氏が12日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで始まった男子のジュニア強化合宿で指導にあたった。

 組み手の大切さを説きながら「海外では得意技があると勝てる。まず人の技を見てまねて、自分の形にすること」と大外刈りなどを披露した。

 吉田氏とともにバルセロナ五輪で金メダルを獲得した古賀稔彦氏の長男、古賀颯人(愛知・大成高)ら、2020年東京五輪を狙う世代の高校生や大学生ら66人が参加。17歳の古賀は「自分も大外刈りをやっているので改善したい。あと6年しかないと思い、五輪に向けてやっていきたい」と貪欲に語った。