フィギュアスケート男子で10年バンクーバー五輪銅メダルの高橋大輔さん(28)が19日、10月の引退表明後初めて公の場に登場した。大阪市内の大阪プールアイススケート場で中学生を相手にしたスケートの講習会の模範演技者を務めた。

 講習会の冒頭ではスピンを披露して会場を沸かせた。その後は中学生と一緒にスケートした。「中学生を教えるのは初めてだった。元気があるのですごく楽しくできた。いろんな方にスケートに触れ合ってもらいたい」。引退後の初仕事としてスケートの講習会を選んだ28歳は笑顔で言った。

 プロスケーターとして初めてのショーは「クリスマスオンアイス」(12月21日~24日、新横浜スケートセンター)になる。11月から練習を再開しており「まだ『プロ』という意識がないですが、あらためて引退したと思って見てくれる人に『こんなものか』と思われないように、一生懸命やりたい」と話していた。