「ニート剣士」として話題になったフェンシングの北京五輪男子フルーレ個人銀メダリストの太田雄貴(22=京都ク)が、大手菓子メーカーの森永製菓に所属する見通しとなったことが21日、分かった。今春の同大卒業後、就職も大学院進学もせず競技に専念。銀メダルを獲得した試合後に「就職先募集中」をアピールしたところオファーが殺到。芸能事務所など約30社が名乗りを上げていた。

 太田は現在と同様、練習拠点を東京に置くことができる環境を求めていた。また「今回の結果を見て(北京五輪後に)寄ってきた会社ではない。単年契約も却下した」とも話していた。森永製菓からは04年アテネ五輪以前から製品の提供を受けていた。同社はフィギュアスケートの浅田真央ともゼリー飲料などの広告契約を結び、栄養管理やトレーニング面で支援している。太田は23日に都内で会見を予定している。