バスケットボール日本男子代表候補の田臥勇太(28=リンク栃木)が30日、都内で会見し、NBAマーベリックスのミニキャンプに参加すると発表した。28日に代理人を通じて招待された。6月11、12日の2日間、マ軍入りを目指して世界各国の選手と米国で合同練習を行う。

 田臥は出場4試合にとどまったが、04年にサンズで日本人初のNBA出場を果たした。あれから5年がたつが「初めて挑戦した時みたいに、無心でガムシャラにぶつかっていく」と力を込めた。ただ状況はこれまで以上に厳しい。「以前は(7月の)サマーリーグあたりから参加した。(契約までは)むしろ一番遠い」と本人も認める。

 ミニキャンプで認められて初めて、サマーリーグに参加できる。同リーグで活躍しても、メンバー入りが決まる開幕戦前日までふるいにかけられる状況が続く。秋以降はジェイソン・キッドら主力も合流する中、12人の開幕ベンチを目指す。今回の参加人数は不明だが「スピードは通用すると思っている」と自信を見せる。身長2メートルが当たり前の世界で、173センチの体で持ち味を生かすつもりだ。

 今季は出場機会を求め、6季ぶりに日本でプレーした。本場米国から1年間離れたが「不安は全くない。また勝負の時が来たなという感じ」。NBA再挑戦への第1歩に向けて、2日に渡米する。【高田文太】