<新潟国体:レスリング>◇9月30日◇新潟・白根カルチャーセンター◇準決勝、決勝

 少年グレコローマン60キロ級で青木成樹(飛龍3年)が、1-2で近藤達矢(愛媛)に敗れ2年連続の準優勝となった。今夏の全国高校グレコローマン選手権では、近藤に勝って優勝。その相手にリベンジされ初優勝を逃した。同84キロ級の深沢孝太朗(焼津中央3年)と、成年60キロ級の佐々木遼(拓大4年)は、ともに準決勝で敗れ3位となった。

 少年60キロ級・青木

 準優勝にも、笑顔はなかった。準決勝は、得意のグラウンドからのローリングでフォール勝ち。勢いそのまま臨んだ決勝だったが、第1ピリオド(P)を1ポイント差で落とした。第2Pは、捨て身の投げ技でポイントを先取して逃げ切ったが、最終Pにスタミナが切れ完敗した。全国高校グレコと2冠を狙ったが、悔しい準V。「自信はあったけれど自分が弱かったです」と唇をかんだ。

 少年84キロ級・深沢

 3年間の集大成を見せた。今大会を最後にレスリングからの引退を決意して臨んだ。第1Pはポイント4-3で勝利。だが第2P以降は、相手の力強い寝技に苦しめられ、組み手も劣勢になった。そのまま、1ポイントも奪えず逆転負け。それでも、今年の全国高校総体準優勝の相手に善戦して、自身初の全国3位。「悔しいけれど力は出し切れた」と表情は明るかった。

 成年60キロ級・佐々木

 納得の3位だ。初戦と2回戦は、大会前に強化したディフェンスで相手に1ポイントも与えず完封勝ち。準決勝は、昨年1回戦で敗れた相手だった。第1Pは背後を取られ、ポイントを奪われた。続く第2Pは、残り30秒から始まるグラウンドで優位に立つも、相手のディフェンスが勝り、ポイント0-1で惜敗。「ここまで成績を上げられた。満足です」と笑顔だった。