<体操:世界選手権>◇5日目◇17日◇ロンドン・O2(オーツー)アリーナ

 男子種目別床運動で個人総合との2冠を狙った内村航平(20)は4位に終わった。

 さすがの内村も、個人総合ですべてを出し切った。「体がだいぶ疲れていた。これが個人総合でなくて良かった」。予選で15・775点の最高点をマークし、内村が最も得意とする床運動だったが、メダルを逃す意外な結果となった。細かい着地のミスが続き、予選より0・300点も低い15・475点。74年笠松茂以来の個人総合と種目別の2冠どころか、表彰台もならなかった。それでも「悔しい思いはない。僕は(種目別だけの)スペシャリストではないので」とさばさばしていた。沖口誠は15・425点で、内村に次ぐ5位だった。