暴行騒動の責任を取って2月に引退した、大相撲の元朝青龍関(29)が12日、約1カ月ぶりに来日した。母国モンゴルからの直行便で成田空港に到着し、旅行客に手を挙げるなど終始笑顔だったが、報道陣の質問には無言を貫き、都内の自宅へ車で直帰した。

 3月10日にモンゴルに帰国し、「辞めさせられた」などと、日本相撲協会を批判した。引退相撲のため10月3日に両国国技館を仮押さえしているが、師匠の高砂親方(元大関朝潮)は「連絡はない。今後のことも分からない」と事情説明や協力要請はないという。暴行騒動を管轄する警視庁麻布署の宿直担当者は「日本に来ていたことも知らなかった」と、事情聴取などは未定と説明した。