<全道アマボクシング総合選手権:男子バンタム級決勝>◇25日◇札幌・北区体育館

 初出場の高田佳明(19=帯広ジム)が2回35秒RSC勝ちで山口秀也(G!MAジム)を破り優勝した。11月17日からの全日本選手権(山口・上関町)に出場する。

 同階級では小柄な160センチで、右のファイター。ゴングとともに相手に飛び込んでいき、内側から攻め立てた。第1ラウンド終了間際、強烈な左パンチをヒットさせると、右手を上げて勝利を確信。第2ラウンドでも勢いは止まらず、開始35秒でレフェリーが入り試合を止めた。「(相手の)中に入れたので、自分のパンチが生きました」と会心の試合を振り返った。

 中学まではサッカーに励んでいたが、そのころに読んだボクシング漫画「はじめの一歩」で興味を抱いた。音更高時代は帯広市内にある帯広ジムに通い、高校選抜、高校総体3位に輝いた。しかし、帯広大谷短大栄養士課程に進学した昨年は練習も休みがちになり、今大会に備えて練習を再開した。同ジムで07年女子日本一の岩崎友基子さんの指導を受け、やる気と自信を回復させた。

 初めての全日本選手権へ向け「自分を信じてやる。ひとつでも上を目指したい」と抱負を口にした。【中尾猛】