ハンマー投げのアテネ五輪金メダルの室伏広治(35=ミズノ)が、競技復権へ動く。8日の国際グランプリ大阪に向けた7日の会見に出席。腰や股(こ)関節の痛みで09年8月の世界選手権を欠場したが、同6月の日本選手権以来、11カ月ぶりに公式戦復帰する。「まだ万全の状態ではできないが、試合勘を戻したいし、楽しんで出たい」と待ち遠しそうに話した。
1日の帰国まで約2カ月間、米アリゾナ州のスポーツジム「アスリート・パフォーマンス」で練習した。大リーグ・松坂らも訪れるジムでのトレーニングは初体験で刺激を受けた。同ジムからはハンマー投げのアカデミー創設を打診され、計画も進行中。「アリゾナをハンマー投げのオーソリティー(権威)にしたい」と聖地へのプランを描く。
ハンマー投げは10年から開始の最高峰シリーズ「ダイヤモンドリーグ」の種目に入らなかった。運営上の制約から除外され、代わりに「ハンマー・スロー・チャレンジ」として独立。だが、室伏は「きっちりダイヤモンドリーグに入るべきだ。今後、働きかけをしていく」と主張した。ハンマー投げは五輪でドーピング違反での失格が相次ぎ、負のイメージが残る。室伏が自らの力でハンマー界を変えていく。【広重竜太郎】


